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UAE FIELD NOTESby Eminence Luxe

数字、場所、言葉から、UAEの現在地を読む。

ALCOHOL NOTES — FIELD NOTES 19

ドバイのお酒のルール【2026】— 飲める場所・買い方・やってはいけないこと

公開日 最終更新日

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中東といえばお酒が飲めない場所というイメージが強いですが、ドバイやアブダビは例外です。ホテルのレストランはもちろん、一部のビジネス街のバルやショッピングモールのルーフトップバーなど、お酒が飲める場所は意外とたくさんあります。ビールでも日本の3倍くらいはしますが、むしろ日本のお酒が安すぎで、海外では平均より少し高い程度です。

一方で、お酒が買える場所や飲める場所のルールは厳格です。日本とは違い、公園やコンビニ前などの店の外では一切飲めませんし、スーパーの棚にはノンアルコールしか並んでいません。本記事では、お酒に関するルールについて2026年時点の情報を整理します。

飲める場所と買える場所 — 店の中か、私的空間か

飲める場所は、酒類ライセンスを持つ飲食店です。ホテル内のレストラン・バーが中心ですが、DIFCやビジネスベイなどのビジネス街のレストラン、ショッピングモールに併設されたルーフトップバー、ビーチクラブなど、ホテルの外にも選択肢は広がっています。

買える場所は、政府公認の専門店チェーン MMI(Maritime and Mercantile International)African+Eastern の2系統だけです。市内に合計数十店舗あり、ワイン・ビール・スピリッツの品揃えは豊富です。カルフールやスピニーズなどの一般スーパーでは販売されていません。空港の到着時免税店でも購入でき、持ち込みは1人4リットル(またはビール24缶)までです。

ドバイはデリバリーのインフラが世界一のレベルで進化しており、食料や日用品が5分とか10分で届く世界ですが、お酒も例外ではなく、上記2社のサイトで、朝頼めば夕方、夜頼めば翌朝に自宅まで宅配されます。品揃えも豊富で、日本のビールも置いています。参考にアサヒスーパードライ(330ml)で一缶10.5AED(約460円。1AED=44円・2026年7月11日時点)なので、外で飲むよりかなり安く済みます。そしてなんと送料は無料です(1〜2時間程度で届く速達を頼むと500円ほどの送料がかかります)。

酒類専門店のレジ。ビールの缶を詰めた買い物かごを会計している
酒類を買えるのは政府公認の専門店だけ。ビールの品揃えは豊富

買い方 — 観光客はパスポート、在住者はEmirates ID

観光客: 21歳以上の非ムスリムであれば、MMI・African+Eastern の店頭でパスポートを提示し、その場で無料の許可(30日有効)が発行されます。事前申請や手数料はありません。

在住者: かつて有料(年270ディルハム)で審査もあった個人ライセンス制度は、2023年1月に無料化されました。現在は Emirates ID を店頭で提示するか、LicenseDXB アプリで登録すれば、その場で購入できます。ライセンスは1年有効・無料で更新できます。

いずれも、店で買った酒は封をしたまま持ち帰り、自宅(またはホテルの部屋)で飲むのが原則です。

価格 — 酒税30%が2025年に復活

ドバイは2023年1月に酒税30%を試験的に停止し、酒の値段が一段下がった時期がありました。しかしこの措置は終了し、2025年1月1日から30%課税が復活しています。現在の店頭価格は「日本より高め」が基本で、レストランのグラスワインやビールは1杯60ディルハム(約2,640円。1AED=44円・2026年7月11日時点)前後が目安です。

やってはいけないこと

  • 公共の場での飲酒・酩酊: 路上、ビーチ、公園、車内での飲酒は違法です。飲む場所は「ライセンスのある店内」か「私的空間」の二択です
  • 飲酒運転: 日本に比べると飲酒運転に対する認識が緩い部分はまだ残っている印象もありますが、UAEの規制では飲酒運転の血中アルコール濃度の許容値はゼロです。一杯でも飲んだらタクシーか配車アプリを使ってください。UAEの交通取締りは自動化されており、詳しくはドバイとアブダビで違う交通ルールにまとめています
  • 21歳未満の購入・飲酒: 国籍を問わず禁止です

首長国が変わればルールも変わる

お酒のルールは首長国ごとに異なります。アブダビは2020年の改革以降ライセンス自体が不要(パスポート提示のみ)と、ドバイよりむしろ簡素です。一方、シャルジャは完全禁酒で、酒類の販売も提供もありません。ドバイ市内からシャルジャへは車で30分の距離なので、居住エリアを選ぶ際はこの違いも判断材料になります。

まとめ

特に海外で暮らす外国人にはお酒のトラブルは禁物です。日本では警察の人に怒られて済む問題でも海外では強制送還、ビザ剥奪、最悪な場合刑事事件になるケースもあります。ルールを一言でいえば「決められた店かサイトで買い、明確に許された場所(コンドミニアムのバーベキューコーナーなどはマネジメントに事前に要確認)で飲む」。

中東で唯一気軽にお酒が飲めることは、この国の発展に少なからず寄与しています。休みの日には中東の国々からドバイにお酒を飲むために来る人もいます。ただし、それは皆がしっかりルールを守っているから維持できていることでもあります。スマートにお酒と付き合うことはこの国へのリスペクトでもあります。ドバイでの生活費全般はドバイの生活費、文化とマナーの基本はUAEの文化とマナーもどうぞ。

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