マーケットデータ
ドバイ不動産の価格推移 — ㎡単価・平均価格の実データ(毎月更新)
監修:森 和孝(国際弁護士/税理士/ドバイ土地局〈DLD〉登録ブローカー ORN 47845・BRN 78735/アブダビ ADREC 登録)
ドバイの不動産価格は、長期では大きく上がっています。住宅の㎡単価は2021年14,719ディルハム→2024年19,488ディルハムで3年+32.4%(年平均+9.8%・DLD Annual Report 2024から算出)。一方で2026年に入ってからは、単価は1月の1,923 AED/sq ftをピークに7月は1,774まで軟化しています(Property Monitor)。上がってきた事実と、いま踊り場にある事実の両方を、毎月この1ページで更新します。
2026年の月次推移
| 月 | 取引件数 | 総額(AED) | 平均価格(AED) | 単価(AED/sq ft) |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 15,769 | 約53.4B | 3,387,913 | 1,923 |
| 2月 | 15,593 | 約45.7B | 2,932,261 | 1,947 |
| 3月 | 12,895 | 約37.3B | 2,894,959 | 1,924 |
| 4月 | 13,112 | 約37.7B | 2,876,866 | 1,972 |
| 5月 | 9,511 | 約21.9B | 2,305,081 | 1,773 |
| 6月 | 12,404 | 約25.3B | 2,036,358 | 1,784 |
| 7月 | 12,858 | 約26.2B | 2,034,531 | 1,774 |
出典Property Monitor(当研究所和訳)。平均価格の低下には高額帯の取引比率の変化が含まれるため、価格水準の変化は単価(AED/sq ft)で見るのが適切です。
長期ではどれだけ上がったか
- 住宅㎡単価: 2021年 14,719 → 2024年 19,488 AED(+32.4%・年平均+9.8%)出典: DLD Annual Report 2024
- 年間売買: 2024年 180,860件・AED522.4B → 2025年 214,912件・AED682.5B
- 2026年上半期: AED286.4B(下半期が月平均AED39.3Bなら2024年通年超え)
暴落は来ますか?
将来は誰にも約束できません。言えるのは実数です。2026年は取引件数が5月に底を打ち3か月連続で改善(6月比+3.7%)、単価は1月比で約8%軟化しています。急落ではなく調整の範囲で、この見方は毎月のデータで更新します。リスクの構造的な見方は「市場リスクの見方」へ。
それでも当社が「これから成長する」と見る理由
ここからは当社の見方です。根拠は5つ、いずれも一次データがあります。
- 人口が世界でも有数のペースで増えています。ドバイの居住人口は2025年末458万人(前年比+7.5%・年間約33.2万人増、史上最高水準の伸び)、2026年6月末には474万人に達しました(Dubai Population Now・ドバイ統計局)。地政学リスクで「流出」が言われた2026年前半も、実数は増え続けています。住宅需要の土台はここです。
- 経済は一時減速の後、急回復が予想されています。UAEの実質GDPは2025年+5.6%。2026年は地域情勢の一時的影響でUAE中央銀行が+1.7%へ下方修正しましたが、同じ報告で2027年は+9.8%への回復を予想しています(中銀2026年6月四半期報告)。減速を「一時的」と明言しているのは中銀自身です。
- インフラ整備はこれからが本番です。アル・マクトゥーム国際空港は2032年へ向けて約5,720億円相当の工事が進行中、メトロ・ブルーラインは2029年開業目標、エティハド鉄道は2026年9月30日にドバイ駅が開業しアブダビと57分で結ばれます。
- アブダビとの相乗効果が始まっています。鉄道での接続に加え、アブダビでは中東初のディズニー計画が公表され、両首長国が一体の投資先として評価される局面に入っています。
- 産油国としての国家財政の厚みです。UAEは世界有数の原油埋蔵量を持ち、財政は2025年1〜9月で約617億ディルハムの黒字。インフラ投資を支える原資が国庫にあります。
当社の見方
その上で、直近数か月は買い手にとって有利な局面だと当社は見ています。単価が1月比で約8%軟化し、値上がりが一時的に緩やかになっているいまは、同じ物件を良い条件で取得しやすいタイミングだからです。この判断も毎月の実データで検証し、見方が変われば本ページで更新します。
関連ページ
よくあるご質問
ドバイの不動産は値上がりしていますか?
長期では上がっています。住宅㎡単価は2021→2024年で+32.4%です(DLD年次報告)。ただし2026年は1月をピークに単価が軟化しており、足元は踊り場です。
平均価格が下がっているのに「値上がり」なのはなぜですか?
平均価格は高額物件の取引比率で動くためです。価格水準は単価(AED/sq ft)で見ます。単価も2026年は1月比で約8%下げています。
データの出典は何ですか?
DLD(ドバイ土地局)の年次報告とProperty Monitorの月次成約データです。毎月のレポート公開に合わせて本ページを更新します。
本ページの数値は、明示した出典・時点における公表値および当社集計です。将来の価格・利回り・成果を約束・保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身および専門家の助言に基づいて行ってください。