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ドバイ・アブダビ不動産戦略研究所
中東法務の森|サウジアラビア

サウジアラビアの法体系|シャリーアと成文法の二層構造

※ 本ページは2026年7月31日時点の法令・公表情報に基づきます。法令・施行日・閾値は改正が頻繁なため、実行前に一次出典および専門家にご確認ください。

サウジアラビアはシャリーア(イスラム法)を最高法源とし、その上に近代的な制定法を重ねる構造をとります。2023年の民事取引法により契約・不法行為・債権の分野が成文化され、法の予見可能性が高まりました。

シャリーアクルアーン・スンナ(最高法源)統治基本法(1992年)国家の基本構造を規定制定法民事取引法(2023)・会社法(2022)・労働法ほか判例・行政運用各当局の運用上位下位
サウジアラビアの法源はシャリーアを最上位とする階層構造をとる

法源の階層

クルアーンとスンナが最高法源であり、成文の憲法は持ちません。1992年の統治基本法が国家の基本構造を規定し、その下に分野別の制定法が置かれます。統治形態は絶対君主制で、諮問評議会(Majlis al-Shura)が置かれています。

2023年施行の民事取引法は、サウジアラビアで初の成文民法典にあたります。契約・不法行為・債権などを条文化したことで、従来の裁量に依存する部分が縮小しました。法令の正文はアラビア語です。

裁判所の構成

裁判所は第一審、控訴裁判所、最高裁判所の三審制です。一般・刑事・身分関係・商事・労働の各専門裁判所で構成されます。2020年の商事裁判所法により、商事事件の専門化・迅速化・電子化が進みました。行政事件は不服審査委員会(Board of Grievances/Diwan)が管轄します。

シャリーア上の制約

利息(リバ)や遅延損害金の取扱いには、シャリーア上の制約が及びます。契約書の条項設計にあたり、この点が成文法の規定と併せて問題となります。証拠書類や契約書には認証翻訳が求められます。

この論点の要点

  • クルアーン・スンナが最高法源で、成文の憲法は持たない
  • 2023年の民事取引法により契約・不法行為・債権が成文化された
  • 利息・遅延損害金にはシャリーア上の制約が及ぶ
出典 統治基本法(1992年)(サウジ公式官報(Umm Al-Qura))、民事取引法(2023年)、商事裁判所法(2020年)。2026年7月31日時点。
監修:森 和孝(国際弁護士/日本法・UAE法)
One Asia Lawyers Group パートナー弁護士
本監修は「中東法務の森」の全ページを対象とします。最終確認日:2026年7月31日 / 更新方針:随時
プロフィール:One Asia Lawyers GroupEminence Luxeブロックチェーン推進協会
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本ページは Eminence Luxe Real Estate Brokerage L.L.C.(DLD ORN 47845/ADREC 20260000902169)による一般的な情報提供であり、個別の法律助言ではありません。